スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ノーマネー・ゲーム 前編

世の中には、無料が溢れている。

一昔前までは考えられなかったような無料。街を歩けば試供品と言いつつもまんま製品のバーコードのところに「試供品」と書かれた商品をもらえたり、観光地へは無料のバスが送迎されたり、この世の中無料で溢れている。

特にそれが顕著なのがインターネットだろう。通信料とプロバイダ料を払えば、そこはもう無料の宝庫だ。お試しとか何とかいって、アニメ一本丸々見ることだってできる。

だが、昔の人はいった。「タダより高いものはない」と。

無料には無料なりの意味があると言うことだ。広告の意味合いだったり、もっと直接的に言えば金づるになると思って、あえて最初の部分だけを公開していたりするのだ。

もちろんそれはマーケティング戦略において実に有効な手段であり、これっぽっちも非難するつもりはない。むしろ社会人として、自分がそのマーケティングの一端を担っていると言う自覚もある。

先日こんなことがありました。

いつものように豊さんはゴキゲンに「エキセントリック少年ボウイのテーマ」を口ずさみながら、コンビニに向かっていました。今日はあったかい牛乳の発売日です。そりゃゴキゲンにもなるってもんですよね。

今月のあったかい牛乳は、もう柔軟とかそういうレベルじゃない格好を決めた頭のネジが1本ぐらいしか残ってないようなステキなお姉さんが表紙だったのですが、もう見ただけで購入決定。すかさずキープ。もう買い物カゴに最初に入るのがエロ本とかファニー過ぎる。

一瞬世の中を儚みそうになりましたが、それはそれ。気づかなければ俺の世界は俺のものだと言わんばかりのポジティブシンキングで、妙に広い田舎のコンビニを闊歩しながら、ヒキコモリ用の装備を整えていきます。

で、ちょっと前ぐらいから、コンビニで冷凍食品がアツイなんていう話を聞くようになったじゃないですか。

冷凍食品なのにアツイとはこれいかにと上手いこと言った風な豊さんは、麻酔銃で撃たれればいいと思うのですがそれはそれとして、100円でびっくりするようなレベルの冷凍食品が手に入るんですよ。

街中のコンビニとかはあんまり種類置いてなかったりするんですけど、豊さんの住んでるような政令指定都市のクセに、ド田舎にある、無駄に駐車場が広いようなコンビニには、一人暮らしの単身者が多いのか、それともただ単に置く物がなくて置いてるのか分かりませんが、結構な種類の冷凍食品があるんですよ。

枝豆に始まり、餃子、チャーハン、ラーメン、ビザ、グラタン、と、ちょっと手間のかかる料理を一人分づつ、しかも100円で提供。こりゃ利用しない手はない。

豊さんは基本的に家庭的で優しくピュアな男性なので、時折手作りの弁当を持っていったりします。一時期、あまりに懲りすぎて「彼女の?」と聞かれてブロークンハートしてからは、比較的あっさり目の弁当を作るように心がけています。まあ、ぶっちゃけ気まぐれなので、帰宅したその時のテンションに大きく左右されるわけですよ。

そうなると、常に大量のおかずを作っておくわけにはいかない。必然的に冷凍食品に頼りがちになるんですが、これは結構使える。別に弁当のおかずにしなくても、ビールのおつまみに最適。ちょっとウチ飲みするときに最適なのですよ。

と言うわけで、このコンビニの冷凍食品、豊さんの対外的なイメージアップも狙え、その使い勝手の良さもあいまって、結構ヘビロテしてるんですよね。もうウチの冷凍庫をフルに使って囲ってる状態。そろそろ冷凍食品の精とか出てきて、豊さんに恩返ししてくれるんじゃないかと言う期待に胸を膨らませている次第です。いたよね昔。あ、でもあれは冷蔵庫の擬人化か。

最早残念とかそういうレベルではない妄想に身をゆだねている豊さんですが、まあ、そんなこんなで冷凍食品とエロ本と弁当とお菓子とエロ本買って帰ったんですよ。あれ。なんか今二つなかった?

それでおもむろに弁当を取り出しつつ、あの忌々しいブルーの二つのシールをめくろうとしたところで、携帯がなるんですね。

こちとらこれから弁当食べながら芸術鑑賞しようという所なのに、邪魔するとは何事か。時代が時代なら出会い頭に一刀両断。有無を言わさず切り捨てるところなのですが、液晶に表示されているのはどこをどうやっても勝てそうにない大学時代の先輩の名前。ブッチなぞしようものなら、ハーレーでひき殺される事請け合いの危険人物の名前が。

「…もしもし」
「おう、これから合コンな。今すぐ集合。んじゃ(ガチャ)」
「は、え、ちょ…」

開口一番用件のみ。こちら側の是非を聞く暇すら与えず、しかも返答を無視して一方的にガチャ切り。意見なんて認めない。絶対服従の図と、恐怖政治の縮図がそこにはありました。ていうかありえなくね? さすがの豊さんも固まったわ。

で、集合と言いつつ集合場所も行ってないので、もう行かなくてもいいかなーと思ったんですが、さすがにそれはまずい。どれくらいまずいかと言われれば今年の正月に妹が作った雑煮ぐらいまずい。もう今年は一ヵ月半しか残っていないと言うのに、あの衝撃が忘れられない。意気揚々と飲み込んだモチを胃が拒否して、のどに詰まりそうになったもの。

仕方なく折り返し電話して詳細を聞くと、どうも悪い話じゃないっぽい。

若奥様中心の人妻合コン。いくら豊さんが変態紳士でロリコンだとしても、人の道を外れたらいけません。据え膳は食わねばなりません。

たぶんそのときの豊さんの顔を見たら、子供は泣き出し、老人は気絶し、警官が見ればその場で現行犯逮捕されるような顔だったと思うんですが、それはそれとして仕方なく行くしかない。先輩の命令は絶対です。悲しき縦社会。下々苦労はいつも上には伝わらないのです。事件は会議室で起きてるんじゃない。今から居酒屋で起きるのだ。

というわけで、弁当を冷蔵庫へ放り込み、青いビニールをはがすのを泣く泣く断念し、シャワー浴びて着替えて出発と相成りました。

果たしてそこに待つものとは一体!

ちょっと長くなったので次回に続きます。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。