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健康インパクト

社員間のコミュニケーションは大事である。

良い会社を作っていく、フットワークの軽い、何事にも柔軟に対応できるというのは、決して個人の功績ではなく、それぞれのスペシャリストが密接に連携した結果です。
例えば、会社に「システムにバグがある」とクレームが寄せられた場合、それを受け答えする美人で妙齢の女性がお客様の怒りを静め、その脇でこの道20年のベテラン社員が迅速にシステムを修正し、営業成績№1の中堅社員が上司とともにお詫びに参上する。この間わずか4時間。見事な手際と言うほかない。

ただまあ、うちの会社の場合、電話口に待機しているのは硬く純潔を守り続けて40年といった風貌のお局様(とくせい:ヒステリー)ですし、対応するのはまさかの新入社員(せいかく:逆ギレ)で、お詫びに参上するのは髪がオールバックと言うよりは完全にリーゼント(もちもの:グラサン)な方々なので、お客様の怒りの炎を取って食わんばかりの最強の布陣なのですが、なんだこれは。狙ってんのか。トリプルバトルなら確実に勝てるぞ。

それでまあ。豊さんの会社はチームワーク以前に何か根本的なところが間違っているのですが、社内では各部の連携をもっと取ろうという社内目標が掲げられています。もっと他にやることがあるだろうと声を大にして言いたい。

その一環として存在するのが、「社内報発行委員会」という、ぶっちゃけ誰が得するのかこれっぽっちも理解できない謎の委員会です。これはまあ社内の出来事を新聞にして配布しようぜという、社内の貴重なコピー用紙をフルカラーで印刷して社員に配布する経費圧迫の愚行に走る集団のことなのですが、何の因果か豊さんがメンバーの末席に加えられてしまいました。ほんと、みんなしてゲリラ豪雨で増水した太田川の濁流に飲み込まれればいいのに。

そんなことは口が裂けてもいえないので、おとなしく社会の歯車のひとつとして仕事をするわけなのですが、まー想像以上に酷い。思春期の中学生の妄想並みに酷い。というか「社員が求める会社の情報」とかいう妄想を掲げている時点でニアイコールだと思うの。

「結婚しました」とか「子供産まれました」とか、会社内に親しい人の少ない豊さんとしては死ぬほどどうでもいい記事を延々書き連ねるのです。見分けつかないサル顔を見開き一杯で見せられるこっちの身にもなってくれ。

それだったらですよ、「入園しました」とか、「入学しました」とかで、幼稚園や小学校の入学式の写真を貼ってもらったほうがよっぽど世の中の役に立つわけですよ。主に豊さんのやる気が目に見えて上がります。プール開きとか、衣替えとか、そういった季節のイベントの写真もいいですよね。異論は認めません。

他にも、お前それただ単に会社の経費で飲みに行きたいだけだろという「仕事帰りにちょっと一杯」とか、死ぬほどどうでもいい骨董品なんかを嬉しそうに抱えた「ご自慢の一品」とか、それはそれはやる気をなくすコーナーが目白押し。

勿論会議なんか微塵もやる気は無く、このまま腐ったように右から左に流しても良かったんですが、残念ながらそう言うわけにもいかず、拘束時間は長いわ、意見を提出しなければならないわで参加せざるを得ない状態。

「豊君。何か意見はあるかね?」
「「街角美女紹介」とかど」
「何か意見はあるかね!?」
「はぁ…んじゃ、「癒しのスポット探索」とかどうスかね」
「ほう。どういったものだね?」
「えーっと、近所にあるマッサージ店とか、リラクゼーション施設を紹介とか。どうですかね。日々の疲れを癒すっていうコンセプトで」

という発言をしたところ、なかなかの好印象。そりゃそうです。豊さんはこれで仕事がそれなりに出来る人評価なんですから。例え仕事中に「今日のエロ画像」とかいうサイトを巡回していたとしても、出来る人にカテゴライズされるんです。そこらへんにうちの会社の限界が見れなくもない。

それでまあ、企画書を出せ、と。そんな大層なものじゃないだろと心の中で突っ込みを入れながら、迂闊な発言をした自分を呪います。ほんと、仕事増やすなよ。

そんなこんなで、業務時間を延長して企画書を書くんですが、さぁ困ったことが。うちの会社の近くって、癒しスポットが結構あるんですよね。

マッサージに始まり、耳かき、自然公園、アロマカフェ、結構言うこと無しの癒しスポットがそろっているんです。豊さん的にはメロンブックスとか、とらのあなとかすごい癒しスポットだと思うんですが、それは流石に社会人としてどうかと思いますので、スルーしときます。ほら、空気読むって大事じゃない。

で、何か効果と考えをめぐらせたところ、不意に目にはいった「ヘルス」の文字が。

「健康」ですからね。これはもうこれしかないと。誰がなんと言おうと、「ヘルス=健康」なのですから。現代社会の闇に蝕まれた企業戦士たちを癒すにはピッタリ。歓楽街から比較的近いうちの会社の立地も相まって、これしかないだろという結論に達しまして、鬼神のごとき速さで企画書を書き上げ、提出に向かったところ、

大目玉くらいました。

もう狂おしいほど大目玉。目玉が飛び出るんじゃないかって勢いで怒られましたからね。別に企画書にも嘘は一言も書いていなく、比較的良心的な値段お店を選んだというのにこの怒られよう。さてはあれだな、顔写真が無かったのがネックか。でも、紙面の余裕もないし、良心的な値段ということはそれなりの娘な訳で。さすがに営業妨害をするわけにはいきませんもの。怖いものヤのつく人。

ま、めでたく委員会から除名されたので良しとします。ちなみに「癒しのスポット紹介」は、耳かき店の紹介になったそうです。それはそれでどうなのかと思わなくも無いですが。
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