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リアル「ウォーリーを探せッ!」そのいち

みなさんおはようございます。昨日から学校を自主休校中の豊です。…大丈夫です。代返の抜かりはありません。彼らならきっとやってくれるでしょう…。

ところでみなさん、「ウォーリーを探せ」って知ってますよね?

そうです、あの馬鹿でかい本の見開きいっぱいに人がうじゃうじゃ。某有名テーマパークのクリスマスイブ以上の人口密度の中、たった一人の人物を見つけるゲーム本です。

小さいころ…それこそ幼稚園のころから自分の頭以上の大きさの本を持ち運び、友達とどっちが先に見つけられるかの勝負に熱中していました…。

ただ、一つ問題が。一度見つけてしまうと以後そのページでのスリルというかなんというか、勝負にならないんですよね。幼いころの僕らは嘆いた。どうしてこの人たちは動いてくれないんだろう…。

そして思いをはせるのです。リアル「ウォーリーを探せ」に…。


がちゃ。

「お疲れ様です~」

そう言って僕は部室のドアを開けた。新学期が始まって1週間がたち、夏休みの感覚が抜けつつある、そんな日のことだった。

「豊ッ!」
「うわ! な、なんですか鈴木先輩!?」
「お前、藤沢見なかったか!?」
「藤沢先輩ですか…? いえ、今日は見てませんけど」
「昨日は?」
「昨日…あ、一昨日授業が一緒で見ましたよ。どうかしたんですか?」
「家出、だ」
「は?」
「だから、家出したんだ。藤沢のヤツ」

いや、え? 藤沢先輩って、一人暮らしじゃなかったっけ? なんでそれなのに家出?

「なんでも…告白されたみたいでさ」
「……それは、え? なんで家出と関係が?」
「結局振ったんだけどな、なんか気に病んじゃったみたいで」
「…………はぁ」
「んで、昨日見かけなかったから、中野と家にいったんだ。んで、『旅に出ます』って紙が一枚」
「自分探しの旅っすか。いいですね~」
「俺も普段ならそういうところなんだが」

といって先輩はもう一枚の紙を。

「見てみろ」
「ん? 成績表じゃないですか…?」
「下のほうだ」
「…卒業充足単位取得…の、残り14単位ィ?!
「……そうだ」

藤沢先輩は現在4回生。来年の春には卒業。もちろん単位が足りていればの話だが…。この状態で残り14というのははっきりいってかなりきわどい状況だった。

「ちょ、どうするんですか! 旅なんか行ってる場合じゃないでしょ!」
「それを俺に言うな。もしかしたら現実逃避かもしれんが…ほっとくわけにいくまい」
「連絡はしたんですか?」
「しようにも、あのバカ、よりによってケータイ家に置き忘れやがってな。この前合宿にいったときもってたボストンバックがなかったから、ケータイ置いていったみたいだな」
「一体どこに…?」
「さあな。ただまあ、パスポートはあったから、日本国内だろう。そこでだ、豊、いいお知らせがある」
「……究極にいやな予感がするんですが」
「藤沢探しを手伝え。あんまり事を大きくしたくない。ましてや警察なんかもってのほかだ。ガキじゃないんだしな」
「手伝えって…どうするんですか?」
「今から大阪に行く。お前はノーパソ持ってって、学内で情報収集してる連中と連絡取ってくれ」
「ええ?! 大阪?! い、今からですか?!」
「なんだよ」
「だって、準備もしてないし…授業もあるし」
「今なら昼過ぎにはつける! ぐだぐだ言ってる暇があるならケーブルもってこい。出るぞ!」
「そんなッ! 大体なんで大阪!?」
「アイツの実家だ。とりあえずそこまで行く」

そういいながら、僕のパソコンを問答無用でもって行ってしまう。

「わ、わかりました。行きます! 行きますって!」
「よし、んじゃ乗り込め!」

というわけで、いきなり大阪行きが決定した僕。もちろん授業になんかでてる場合ではなく、昼食一回と引き換えに友達に代返してもらった次第です。


そして通勤ラッシュを抜けた高速道路を爆走する一台のFit。最高時速160km/h。自動車に乗っていてあれほどのGを感じたのは今まで生きてきてはじめてでした。120キロでカーブに突っ込んだ時は悲鳴が上がりましたからね。僕の。

大阪に着いて先輩の家に行ったのはいいですが、特に手がかりなし。無駄骨に終わったのでした…。ちなみに、親御さんには、「あ、近くまで来たもので。そういえば先輩の家がこの辺にあるっていってた気がして…」と、ものすごい苦しい言い訳をしました。

一体先輩はどこに行ったのか。次回に続く。。。
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