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どうしてこうなった

まぁね、肥えてるんだといえば肥えてるんだと思いますよ。


冒頭の入り方で、豊さんついにデブを認めたのかと思った人はそのまま寒中水泳でもして頭を冷やせばいいと思うのですがそれはそれとして、誰が体重の話をしましたか。感性ですよ感性! 感受性が豊かだと言っているんです。贅肉は贅肉でも心の贅肉だと言う話ですよ。

期せずしてうまいことを言った風なのですが、最終的に「贅肉の話である」ということを認めた点で豊さんの敗北感が濃厚ですね。どうしてこうなった。

あかいあくま氏をリスペクトしてまで何の話がしたいかといえばですね、ゲームのシナリオの話なんですね。ストーリーの話です。

ゲームと一言に言っても、おままごとやお医者さんごっこに始まり、王様ゲームや投扇興なんていう、一風変わったゲームまで各種存在します。何ですべからくオトナの遊びなのかは言わずもがなです。中でも、お医者さんごっこは極めて高度なオトナの遊びなので、オプションを選択するときは注意が必要です。主に財布の中身的に。

ではなくて。今回はビデオゲーム。中でも、コンシューマ向けのゲームについてのシナリオの話です。

豊さんの周りには、「師匠」とか、「エロゲ大使」とか、「二次元から来た男」とか、なんていうかもう外来でその名を呼ぼうものなら向こう3年間引きこもりになってしまうと言っても過言ではないレベルの猛者たちがいるのですが、それらの方々が愛好してやまないゲームが、ジャンルで言うとアドベンチャーとか、シュミレーションと呼ばれるジャンルのゲームなんですね。みなまで言うな。

こういったゲームは、数あるジャンルの中でも、特にストーリーが重要視されるジャンルになります。どんなに絵がよくてもどんなに音楽がよくても、テキストが悪ければ話になりません。パッケージ詐欺に合った同士は数知れません。あとOP詐欺もよく聞きますが。

逆にそこまでストーリーが重要視されないジャンルと言うのが、俗に言う「ゲーム性が高い」シューティングとか、パズルゲームなんかですね。中には潔くストーリーなんぞないと言わんばかりの対戦ゲームなんかもあります。

でまぁ、近年のゲーム開発事情に照らし合わせてみても、結構がんばってると評価できるんですよ。イヤほんと、最近のゲームはレベルが高い。

ロールプレイングやアクションなんかにしても、下手なアドベンチャーなんかを余裕で凌駕するほどのストーリー展開がなされることがあります。おそらく、自身でキャラを育てて~とか、そこに至るまでにプレイヤーにさせた動作なんかで伏線を張っているのでしょうけど、見事としか言いようがない展開を見せるゲームが多々あります。

徹底した世界観の構築と補完、臨場感や空気感は言うに及ばず、さらにはプレイヤーの自由度をそこに残している、人それぞれの楽しみ方が出来るんです。

世界観を武器にストーリーを展開するゲームと言えば、やはりアドベンチャー勢が強い。最近で言えばひぐらしなんかが台頭してますよね。最近じゃないとか言うな。

プレイヤーの自由度について近年で言えば、その最たる例が東方Projectでしょうね。世界観を徹底した上で、情報を小出しにしている、登場人物の掛け合いを主として、属性以上の情報を公開しない、そこにプレイヤーの想像が働く遊びがあるんですね。

方向性の違う自由度と言えば、箱庭ゲームが最近増えています。洋ゲーなんですが、オブリビオンやスカイリムなんかはかなり大型の箱庭ゲーです。デッドライジングなんかも好きですねぇ。

で、それぞれにそれなりにストーリーの展開があるんですよ。いくらゲームとして戦闘だけが面白いと言ったって、ストーリーがお粗末だと、キャラに対する愛が失せ、ゲームに対する熱が薄れるもんです。

そんな中、豊さんが最近買ったゲームが。


ヴァイスシュバルツポータブル ブーストヴァイス。


カードゲームのヴァイスシュバルツのPSPゲーム、数々の人気タイトルを引っさげて鳴り物入りで発売したゲームです。

確かにカードゲームはおもろい。収録タイトルが少ないとか言われてるものの、入門用に買うには文句なしでオススメできるレベル。カードゲーム中の処理も遊戯王とは比べ物にならないレベルで早い。

ただ。


ただ…ッ!


ストーリーがひどい。酷すぎる。これはひどい。って普通に言った。

あのね。豊さんとて物書きの端くれですよ。作品を生み出す苦しみも悲しみも知ってるつもりですよ。それを勘案してもひどい。

一瞬、エロゲのし過ぎで肥えてるのかなと思ったものの、このゲーム自体が「恋愛ADV」と歌ってる時点である程度のものは期待すべきだろうと思い直しました。

カードゲーム部分の出来がなかなかなので、酷評するのはどうかと思うのですが、それにしたって、伏線も何もない急展開、跡付け設定、心境描写皆無、ころころ変わる主人公スペック、音楽と効果の使い方がありえない、立ち絵パターンが少ない、会話中に変なディレイが発生する、微妙にフルボイスじゃない、そもそも流行に乗れてない、と本気で「恋愛アドベンチャー」ってうたってるのかと首を傾げたくなる出来。既読スキップとは言わなない。せめてバックログぐらいは搭載してくれてもよかったんではねーのか。

特にひどいのは急展開。正直最後の最後まで話についていけなかった…というか表現が古臭すぎて脳が拒絶反応起こしてたのかもしれない。ラスボス登場時の音楽効果は違う意味で鳥肌が立った。

まぁ1周しかしてないのにここまで書くのはいかがなものかと思うので、責任持って最低カードコンプするまではやりますけども。ストーリーの出来には正直白目です。

何故だ…なぜこうなってしまった…? 何処で間違えたんだ…?



注)途中にも書きましたが、カードゲーム単体で見ればかなりいい出来になってます。シリーズ初のゲーム化としては高レベルで。

カード追加か続編に期待はかなり出来ます。

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第5回エロゲマラソン 本編+後日談

タイムスケジュール

11/18 11:00 相方到着&買出し

 小雨降りしきる中、愛媛の地から相方来広。今回のチャレンジは大半が雨らしい。まぁ、極度の引きこもりなので関係ないといえば関係ないのですが。ちなみに、この日起きてから通勤途中のサラリーマン、通学途中の学生を肴に「俺今日休みだもんね!」と優越感に浸りながら酒盛り、通称ダメ人間ごっこをしようかと思ったんですが、さすがにマラソン前にそれは自殺行為に等しい。自重しました。


11/18 12:00 開会式→開始

 昼飯にほか弁をかっ込む。豊さんは天丼で、相方は焼肉スペシャル。経済的格差の縮図がそこにはあった。

 部屋のセッティングも完了し、いざ開始。

 1作目は、少しだけ手をつけていた「すきま桜とうその都会」です。シナリオ期待。


11/18 18:00 1人目終了

 咲良ルート終了。

 なかなかいいシナリオの練り具合。設定が面白い上に言葉遊びが少なく、言葉の裏を読むことで深みがでる、小説のようなゲーム。まだぜんぜん余裕。


11/18 19:00 追加買出&夕食

 相方が昼間に買出しした食品を全て食い尽くすという大暴挙。お菓子ばっかりよくもまぁそんなに食べれるもんだと半ば本気で呆れる。と言うか、座ってゲームしているだけなのにそのカロリーは一体何処に消えるというのか。

 でもまぁなくなっちゃったものはしょうがないので、追加の買出しに近所のスーパーへ。

 夕食は餃子と親子丼もどき。鶏肉が入ってない親子丼。子丼。うまし。


11/18 24:00 1作目終了→2作目へ

 危うげなく12時間きっかりで「すきま桜とうその都会」終了。なかなかに名作。これと言ってぶっ飛んだものはないが、きっちり抑えてくる、往年の大野投手のような安定感。シナリオ内容としてはかなり好きな部類。至福。

 続きまして、豊さんの2作目は「恋騎士 Purely☆Kiss」という、結構マイナーソフトハウスのものですが、絵のタッチは文句なし。設定もそれなり。これは期待大と意気込んで始めたら、妹キャラに即効で撃沈される。あっれーおかしいな…1作目といい、豊さん最近妹キャラに免疫なさすぎじゃね? リアル妹に最近全く会ってないからか…?

 ともかく、しょっぱなから満身創痍になりながら開始。相方はまだ1作目やってた。


11/19 8:00 1人目終了

 シアルート終了。

 途中でシャワー浴びたり、部屋の中を歩き回ったりと多少挙動不審になりつつあったものの、危なげなくクリア。なかなか惹かれるキャラの立ち方をしてた。やっぱり妹がやべぇ。

 1作目に比べ、明らかなキャラゲーで、シナリオもするする進む。初回8時間弱と長いのはアレだけども、何も考えなくても進むと言う意味ではぜんぜん余裕。やっぱり2作目にはネタゲーかキャラゲーが鉄板だろう。

 この頃相方さんも1作目をクリアして、2作目へ移行。ただ、ソフトの選択をミスったらしく、もうかなりうつらうつらしており、仕方なく3作目の秘蔵っ子、恋空FDへ手を出す暴挙。持ち直したようで一安心。

 ちなみにすでに相方さんの食料は尽きてました。コイツ…。


11/19 12:00 開始から24時間経過。

 前回挑戦時とは打って変わって、危なげなく二人とも第一チェックポイントを通過。特に前回9時間撃沈と言う屈辱の記録を持つ相方はがんばってたと思う。

 豊さんはこの時まだ3人目攻略中だったような気がする。普通のゲームは12時間ぐらいでコンプする豊さんとしては、珍しく長めの攻略でした。


11/19 15:00 2作目終了→3作目へ

 攻略時間15時間と、かなり長め。途中でシャワー一回と休憩挟んでも正味14時間程度かかっている。鉄壁の胃袋を持ち、座ってエロゲしているだけなのにえらい勢いでカロリー摂取している相方とは対照的に、豊さんほとんど食事をせず。攻略終了時に焼きそば食べたくらい。どうしたもんかと思っていたら、普通に相方の食べっぷりが異常だと判明。何でおなかすくの?

 3作目はソフトハウスキャラの「雪鬼屋温泉記」です。

 キャラ信者の豊さんですが、一風変わった温泉経営SLGの本作で、どうなんだろうと懐疑的に挑戦。2作目攻略中にもだいぶ眠気がきてたので、これは途中で落ちるかもしれない…と一抹の不安を覚えていました。


11/19 20:00 1週目終了

 覚醒。

 眠気は微塵もなくなるというミラクル。やっぱキャラのゲーム面白いわ。なんというか、ゲーム性が強いおかげで、挟んでくる小ネタとかはおざなりと言うか、投げっぱなしジャーマンみたいなところがあるんですけど、そこがまたいい。モブも秀逸すぎる。

 そして、このゲームでルート一通り回すには8週ぐらいしないといけないことが判明。さすがにこれは途中で落ちるかなぁ。まぁ、やれるところまで行きます。


11/19 24:00 3週目終了

 全く眠気なし。恐るべしソフトハウスキャラ。

 前代未聞に眠気がない。開始から実に36時間が経過しているものの。過去にはなかったほどのテンションの高さ。やべぇ面白いこのゲーム。そういえばキャラのゲームって必ずコンプしてるな豊さん…今まで意識してなかったけど、完全に信者だわ。こりゃいけるんじゃないだろうか。

 相方さんはここでダウン。記録は36時間と健闘。安らかに眠れ。


11/20 4:00 6週目終了

 限界。さすがに同じ展開を6週するのは眠気が来てしまう。

 せめて6時まではがんばろうと思ったものの、これ以上は無理と判断。つうか眠いの。

 結局、豊さんも40時間でリタイア。抱き枕と共に深い深い眠りにつく。





と言うわけで、今回のマラソンのレポでした。今回は遠隔での参加者はおらず(それが普通)、いつも通りの二人での挑戦になったのですが、結構善戦できたのではないでしょうか。

ちなみに、20日の12時ぐらいに二人ともムクリと起き上がり、何も言わずにPCに向き直り、続きをやってました。その様はもう半ば自動化されたゾンビのようで、特に睡眠時間と頭の中身が圧倒的に足りてない結果、外を歩いていたら確実に職質かけられるレベルに達していたと思います。

結局、今回のマラソン、ロスタイムも含めますと、豊さんは3本、相方は2本のゲームを攻略。嫁換算すると、豊さんは16人でした。相方は知らない。


その後、二人で回転寿司に特攻し、家族連れでにぎわう昼下がりのスシローで、一心不乱に寿司をむさぼり食らう目がイっちゃった成人男性二人という、ある意味地獄絵図な展開になりましたが、まぁそれ以外は今回も社会にやさしいマラソンだったと思いますね。電気代的には地球に優しくないのは判明しています。

あと、豊家のPCは立派に暖房器具としての役割を担えることが立証されました。


第5回エロゲマラソン 予告編

氏曰汝何故復其
我曰我行我在故


ある漢文の一節にこんな文があります。

和訳してみると、ある人が私に「なぜそれを繰り返すのか」と問いかけ、私は「それを行うことに自分自身がここにいる意味があるからだ」と答えたと言う、なんとも深く、物事の意味を考えさせられる文です。嘘です。

誰の実りにもならない嘘をまるで呼吸するが如く自然にかましましたが、特に深い意味はありません。あくまで話の導入に使いたかっただけです。ごめんなさい。

人は繰り返すことで、物事をサイクルに組み込み、より効率的で、よりよい結果を得ます。最も合理的で、もっとも確実なこのサイクルを、人は本能として持っているのです。

ですが、その本能が鈍り、本当にただサイクルを回るだけと言う状態も存在します。それは、完成された全く無駄のないサイクルの場合もあれば、進化を望まない、閉じた世界のサイクルの場合もあります。

多くの場合、そのサイクルは「得るものがない」と評されます。学ぶべきことはない、これは慢性的な死であり、手の施しようがない、と憐憫や諦めにも似た視線を向けられることが多い。

ならばなぜそのサイクルはとまらないのか。それを惰性、や向上心のない人間の居場所などと下評する人間もいます。しかし、それは間違いで、何かしら「得るもの」があるからとまらないんです。本当に無駄であるならば、その時点でサイクルはとまるんです。

「得るものがない」とは、「得られるものが見えない」「なんの役に立つか分からない」と言った状態が正しいのです。

まぁ、何がいいたいのかと言えば人生無駄なことなんてほとんどない、繰り返す日常の中でも得られるものは確かにあるんだよという、なんともキナ臭い使い古した台詞なんです。無駄を無駄と罵る前に、本当に無駄なものか、本当に自分にとって得るものは何もないのか、見つめなおすことが必要なんだと思うのです。

と。言うわけで。

ある歴史を、また繰り返そうと思うんです。





第5回エロゲマラソン ~秋の夜長はこれしかないっしょSP~


ええ、ええ。皆さんはまた「馬鹿なことやってるこいつら」的な視線で豊さんたちを見るんでしょう。そんな無駄な。そんな非効率的なことをやってどうするんだ。何か得るものはあるのか。

その問いにあえて胸を張って言いましょう。「それはまだ、分からない」と。

桃源郷にたどり着くため、己の中の野獣を鎮める為、迸る熱いパトスに任せた暴走。理由と結果、建前と本音、そんなものは全て後付けで構わない。

「する」ことによって「イミ」を見つける。

それは、参加したものにしか分からない物だと思います。


開催日時 2011年11月18日(金)正午 開始

金曜日ですね。善良な会社員である豊さんが金曜日の真昼間からおっぱじめるということは有休つかってますね。善良な会社員は決して『エロゲするので休みます』とは言わない気がします。

多分日曜日までエンドレスビートだと思いますので、皆さんも振るってご参加ください。冷静になったら負けです。

冷静になったら、負けです。(大事なことなので2回言いました)



豊さんのテスト対策

略語って、凄いですよね。

最早話の切り口がアバウトすぎて、誰に話したとしても「う、うん…」ぐらいの反応しか返せない話の振り方をする豊さんの対人スキルは言わずもがなというレベルなのですが、それはそれとして、略語って凄い。ロマンがありますよね。

略語っていうのは二種類あって、基本的に縮めたものと、頭文字を取ったもののがありまして、前者の例としてはパーソナルコンピュータ→パソコンとか、ファックス→ファクシミリとかありますよね。

これはある程度語感が残っており、その意味も比較的連想しやすいと言われています。

ただ、後者の方、頭文字を取って略したものは、はっきり言って元の言葉を非常に連想しづらいと言う面が見られます。ノックアウト→K.O.とかは可愛いものですが、DVDの正式な名称言える人がいますか。デジタルバーサタイルディスクですよ。なんですかそれ。分かるか。

皆さんご存知の通り、豊さんなんちゃってリーマン。社会の荒波を浮き輪をつけて漂う吟遊詩人≒ダメ人間ですが、業界的には情報産業の業界にいるわけですよ。

で、先のDVDの話じゃないですけど、この業界は訳の分からない略語が多い。特にアルファベット3文字とか4文字ですよ。何はともあれ3文字に短縮すればかっこいいとか思ってる輩が多すぎる。アホか。

たとえば、一言に「ISO」と言えば、世界標準化機構の定める審査基準だったりしますが、別の意味で、映像メディアのイメージファイルになったりします。はっきり言って訳わかんない。

いや、別に日常の業務では構わないんですよ。みんな結構なぁなぁな所があるし、ぶっちゃけググれば問題ないし。問題はですね、試験なのですよ、試験。

情報産業業界はスキルが第一。SEだってプログラマだって、いくら人当たりがよくても、スキルと知識がなかったら使い物にならない。そういう人は営業に行って下さいと一刀両断されるのがオチです。

と言うわけで、烈火のごとくめんどくさいんですが、試験を受けなければならないんです。試験ごときで仕事の出来る出来ないを決めるのははなはだ遺憾なのですが、ぶっちゃけ豊さんここで点数かせいどかないと日頃の勤務態度とかアレですからね。明言しませんけどアレなんですよ。もうホントアレ。アレすぎてアレです。端的に言うと給料カットされても文句言えない。

まぁ、それこそボーナスカットとかされたら本当に世を儚みかねませんので、素直に勉強するんですが、うまくいかない。理論の検証とか、プログラミング言語とかはなんとか体系立てて理解していけば何とかなるんですが、単純な暗記問題が死ぬほど理解できない。狂おしいほど理解できない。

暗記問題ってそこまで苦手意識ないんですけど、とにかく類似問題が苦手。なぁなぁで記憶するもんだから、ある程度特徴がないと覚えられない。世界史より日本史、近代史より古代史が好きなんです。いやまじ高校時代世界史選択してマジ泣きを見たからね。横文字が苦手すぎる。もっと言うと英語が苦手すぎる。

そう、そうなんです。暗記はそこまで苦じゃないのに、それが英語の問題になった瞬間にすべからくパワーダウンするんですよ。苦手なんですよ。なんて言うか、覇気がなくなる。

そんなこんなで、豊さん的にはアルファベット三文字の略語の復号が本当に鬼門だったのです。

ですが試験前夜、最後の追い込みと称して問題を解いていたときに、ふと気づいてしまったのです。

それは、試験問題の問題文の一つでした。

長ったらしい英単語が出てきて、またどうせ三文字に略すんだろ、と半ば条件反射的にふてくされていたところ、その略したアルファベット3文字に衝撃が走ったのです。



high-harmonic generation



略して。



HHG。

…? どっかで見たことないか…? この略語…?





は、ハイパーハイスピードジーニアス!

※Hyper→Highspped→Genius
ういんどみるから発売されているエロゲ。全部で10人のヒロインを攻略するという近年まれに見るルート数。ただ、キャラは立っているものの全て内容が短い。ファンディスクに期待。ライトノベルのような中二設定が光る豊さんの大好物。

硬化した頭が一気にエロゲ脳へと変換されて行くのを感じました。それは一瞬の出来事であり、豊さんの緩みきった思考は最大速度で回転を始めます。それは一瞬。並列思考を用いることで一瞬を何倍にも引き伸ばし、無限の思考時間を得る!

で、その無限の思考の中で考えたんですよ。

…アルファベット3文字の略字って、他のものに無理やりこじつけたら覚えやすくないか?

先にも言ったとおり、アルファベット3文字の略字は復号しにくい。それは、もともとの言葉とのつながりが薄いことを表しています。となれば、違和感なく他の言葉とくっつけてインパクトで覚えてしまえば勝つる! ブロントさんもびっくりな論理展開で、豊さんの背後でテーレッテレー! とファンファーレが鳴りました。やべぇ。ねるねるねるねうめぇ。

そうと決まれば、今まで悪魔の如く豊さんをあざ笑っていた3文字略語を吟味していくしかない!

PSD→パンツを見せることそれが大宇宙の誇り(PantsuwomiserukotoSoregaDaiutyunohokori)

MSP→ましろ色シンフォニー(MashiroiroSymPhony)

IPA→妹パラダイス(ImoutoPAradise)

PPS→Peace@PeaceiSe

HAL→はるのあしおと(HALunoashioto)


いける! これはいけるぞ!

と一人深夜にやたらめったらテンションが上がり、最早敵なし、明日の試験はもらったも同然、新しい暗記方法の確立に立ち会えた喜びを噛み締めておりました。

やはり天才。試験前夜と言うのが少し不安要素ではあるが、この暗記法のインパクトの前には、それくらいのハンデがちょうどいい。久しぶりに紙に書き出すと同時に頭の中にインプットされていく感覚を味わいました。過去の経験から、この感覚を覚えた時はばっちり試験のときも覚えていることは経験済み。

もう何の不安もなく、ガッチリ3文字略語を覚えた豊さんは、朝日の下に仁王立ちしてました。



多分、3文字略語に関しては、多かれ少なかれ他の業界でも使われると思います。

今日紹介した暗記法で、あなたも3文字略語マスターに!







ちなみに、試験で本当に「MSPとは何の略か~」って出て、ほくそ笑むと同時に、頭の中に『ましろ色シンフォニー』以外の情報が全くないことに気がついて愕然としたのは、また別のお話。