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大学祭警報解除。  後日談

最近バイト先の空気が悪いです。別にバイト先の店長と従業員が禁断の恋に落ちていて、それを知らんぷりしてるみんなの無言のアイコンタクトが空気を汚染しているとか言うわけじゃなく、物理的に空気が悪い。もう、乾燥しているとかそういうレベルじゃない。もう、水分含有率はマイナスの域に達している気がします。それに空気循環率はゼロ。窓なんてあるわけないし、ドアは自動ドア。

もうね、そんななかで5時間も働いてりゃ頭も痛くなるってもんですよ。酸欠。なんでたかがコンビニバイトでこんなに疲れるんだ。。。

さて。グダグダのまま幕を閉じ、一応の収束をみせた大学祭。しかし、祭りはまだ終わってはいなかった。。。


「うわぁ」
「すごいな。こりゃ。。。」

兵共が夢のあと、とはよく言ったものですが、どちらかというと、飲兵衛どもが宴の後と表現した方がいいような気さえします。時は大学祭翌日午前9時。後片付け要員というより、二日酔い対処要員として招集された僕らは、惨状を目の前にして深いため息をつきました。

「どうします?」
「とりあえず…うちのスペースを片付けるか」

昨日はあんなに人がうごめいていたというのに、さすがに今日は僕らと同じような片付け要員と、酔いつぶれて力尽きている人。気温は10℃近くまで下がっているのに半そで半ズボンという猛者。絶対風邪ひくだろ。あれは。

「ぐ!」

そんな俺の屍を越えてゆけ的な戦場をあとにして、屋台の跡地にやってきたんですが…

ビール臭が。

おかしい。下は普通のグラウンドですよ。なのにビール臭。バイト先と違って換気は十分というか吹き抜けというかそもそも屋根がビニールシートで申し訳程度に覆ってあるだけだというのにこのビール臭。おかしい。この地面に一体どれほどのビールがしみこんだというのか。

「…予想以上にひどいですね。こりゃ」
「いや、予想はできてただろ。昨日のこと考えれば、ここに死体が転がってないだけましだよ」
「それもそうかもしれませんね…」

僕らはひとしきり観察を終えると、諦めたように片づけを開始。

缶を拾い、焼き鳥の串を拾い、ビンを拾ってペットボトルを拾う。とりあえず目に付くものは全部ひろ……

「!?」
「どうし……!?」

無我夢中でごみを袋に叩き込む僕らの目の前に。


紫のパンツが。


脳内認識にたっぷり3秒かかりましたからね。なんていうか、とりあえずよろこぶよりも先に困惑しますから。いや、これは体験した人じゃないとわかんない。なんていうか、関連性がない。屋台にパンツ。ぜんぜん意味がわからない。なんかの暗号なのか。

とまあ、一通り疑ったあと、改めてそれに注目します。

「…センパイ」
「なんだよ」
「どうするんですか」
「どうするっつったって…」

男二人してパンツを目の前にして仁王立ち。笑えるというより人類の80%はそのまま無言でできるだけ距離を置いてスルーしていく気がするのですが、そのときの僕らに周囲の目を気にする余裕はなかった。次々と浮かんでは消える女性陣の顔。あれだ。いま頭の中を読まれたら僕は桜の木の下に埋められるに違いない。

まさか学生課に落し物ですって持っていくわけにも行かないし、部屋の掲示板に押しピンで「落し物」って訳にもいかない。どうしたもんかと考えあぐねいていると、脇の先輩が、この世の終わりの様な顔をして一歩後ずさった。

「どうしたんです?」
「こ……これ。おい。よくみろ」
「? なんです」
……男物じゃないのか?
「……ッ!?」

思わず僕も後ずさり。

なるほど。確かに女性用にしちゃサイズが大きい。というか、こりゃ完璧にブリーフ型だよ。何で気がつかなかった! 僕は何に期待したんだ! 

と、はたから見ればほんとに理解不能な展開を迎え、しばしの慟哭の後、僕らは頷きあって火バサミでそれをつかみ、目を瞑って力の限り彼方へ葬り去りました。ゆけ。男の夢を乗せてどこまでも。……その後しばらくしてから悲鳴が会場に響き渡りましたが……それが何の悲鳴かは僕らの知るところではありません。願わくば、男のロマンに夢を見んことを。僕はごめんですが。


多少のハプニングというか妄想大会というか煩悩全開といった方がしっくりくるような出来事はあったものの。無事に屋台を解体し、これで大学祭も終わりかーと感慨にふけりながら、部室のドアを開けるとそこは。

第二の戦場だった。

いつぞやの蓑虫の群れに空き缶が彩りを添える。異臭というよりは腐臭といった方が適切な表現であると断言できるその空気は、おおよそ生命活動を営むものが生きることのできる環境ではなかった。というか、この蓑虫たちはほんとに生きているのだろうか。微動だにしないんだが。

ため息をつきながらどうやって片付けようか思案していると、足に何かが当たる。なんだろうと思ってみてみると、ボールだった。

何でこんなところにボールが? しかも硬っ! 重いし…なんに使うボールだ? テープで補強してあるし…補強って言うよりぐるぐる巻き…ん? これどこかで…

と思った瞬間、僕の背中に冷たい汗が流れ、あわててそのボールを放り投げました。蓑虫の上に落ちて、ぐえ!とかいってたけど。そんなことはどうでもよろしい。

ややっややややっややや…やっぱり……!

人間の頭ぐらいの大きさで、規則的に張られた肌色のテープ。化学反応と炎色反応の結晶。ちょろっと見えるロープみたいなのがチャームポイント。

ええ。花火ですとも。

確かに大学祭のクライマックスで花火を打ち上げはしましたが。なんでここに打ち上げ花火があるのか全くもって謎。しかも無造作に床に放り投げてあるというずさんな管理。当事者はみんな夢の中で、僕の存在を知るものは僕しかいない。

ここで僕がとる選択は。

「静かに部室のドアを閉める」

……今日ぐらいゆっくり休ませてくれ。。。

僕は心底疲れきった表情で、帰りのバスを待つのだった。。。。




これにて大学祭編終了です。いや~。時間かかった。生きててよかった。ちなみに僕はこの後のことを知りません。知りたくはないです。まあ、たぶん、バスケットボールに細工して偽花火を作ったとか言うオチでしょうが。。。真実は闇の中です。いや、解明しませんよ。メンドクサイですしw
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大学祭警報発令中! 狂乱編

ホント寒いわ。豊です。寒いの苦手なんだよね。暑いのは平気なんだけど。そのくせ冬になると妙に騒ぎ出すんだよね。「冬は恋の季節だー!」とかいって。

え? 夏にも「出会いの季節だー!」っていってたって? 何のお話?

さて。そろそろ佳境でございます大学祭。午前中はひたすら氷を砕き、ミキサーを回し、バナナの皮を剥いていましたが、その苦行ともおさらば! 交代要員が来てから休憩突入! ここからが本番だッ!

「あ、豊? ゴメン。今日行けれなさそう…」

……。

訂正。帰っていいですか?

いやね、やっぱりね、花って必要だと思うわけですよ。というか、僕が大学祭で彼女とデートして何が悪いんですか? それを一大イベントに据えて何が悪いんですか。一緒にステージを見て、一緒に昼ごはんを食べ、一緒に露店を見て回る…。そんなとりとめもない幸せを誰が責めると……

「ざまあみろ」

傷心した僕の心に容赦なく突き刺さる先輩の言葉。そりゃ先輩のイナイ歴が更新中だからって。

ごほぉ!?

す、スイマセンでした…。


とまあ、八つ当たり以外の何者でもない先輩の攻撃をもろに食らいながら、彼女の不在を心から悲しみ、そのまま学生会館の屋上に上って大空のかなたに思いをはせようとしたんですが、さすがに友達に止められました。理由は「キモいから」うん。僕もそう思った。

しかしまあ、夜に向けてだんだんヒートアップしていってます。人も多く…高校生も多く見受けられます。ただ、その高校生と同数の大学生がセットで付きまとっているというこの状況はどうにかならないのでしょうか。あれだ。見境なさすぎだお前ら。

今まさに口説きにかかろうとしていた同級生を無理矢理引き剥がし、一緒に見て回ることにします。なにもこんな日に野郎と二人きりで祭りを見て回らなくても…と思うでしょうが、意外にこういうのって大事だと思うんですよ。男同士の友情って。え? 彼女がいるからこその余裕? まあ、そうとも言うね。

どかばきぐしゃ。

振られて約一週間の彼からアツイ友情のローをもらっちゃいました。うん。お前手加減しろよ。

それから「本場インドカリー」とか書いてある露天からカレーを買い(中には本物のインド人がいた)、男二人でチョコバナナを食べるという神をもおそれぬ行為をしながら、構内を練り歩き。

「お。あれあれ。なにやってるんだろ?(ぺろぺろ」
「ん~? あ、構内鬼ごっこだろ。今年の景品は…宝くじだったか?(ぺろぺろ」

……あれだね。精神衛生上よくないね。この構図は。なんていうか、僕らの周りだけドーナツ化現象? 半径3メートルぐらい。この人ごみの中でありえないですよね。

さすがに公然わいせつなんかで訴えられちゃたまらないので、破竹の勢いで食い干し、何事もなかったかのように割り箸をぽいっと。

ぴーーーー!

怒られました。

タキシード仮面に。

なんていうか、振り向いた瞬間、たっぷり2秒は固まりましたからね。目の前の現実を受け入れるのに2秒。そしてさらに、そのあまりのはまりっぷりにさらに2秒固まりました。

タキシードにシルクハットにバラをくわえて。あまつさえ白いグラサン(?)を装備したその長身の男は、ははははは…とさわやかに笑いながら、走り去っていきました。なんというか、笑う、とか、呆れる、とか言う次元ではなく、ただただ呆然と見送るしかできませんでした。。。ネタ探求人として失格ですね…。せめてデジカメで撮影するべきでした。。。


夜もふけ、スポットライトに明かりがともりだすと、皆さんだんだんテンションがおかしくなってきます。今年は、アルコール販売は禁止だったんですが。どう考えても素面のテンションじゃない。つか、足元の缶は何だ。

「せ、先輩? アルコールは禁止じゃあ?」
「あ? 販売はしてねーだろ?」
「……出た。屁理屈」

というわけで、氷と牛乳でいっぱいだった冷蔵庫の中はいつの間にか酒でいっぱいになってました。露店も開店休業状態で、店先に焼き鳥が並ぶ始末。おい、スムージーはどうした。ここは何屋だ。

「ビールかけいくぞーーーーーーー!」
「おおおおおおおお!」

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?

大学祭警報発令中! 屋台開店編

最近めっきり寒くなりましたね。この週明けからすごく肌寒く感じます。昨日なんて最低気温10℃をきってましたからね。あれか、登校に原付で45分かかる僕に死ねと言っているのか。マジ寒い。到着後ゆうに30分は指が満足に動きませんでしたからね。寒さで。クローゼットの中のコートを思わず手にとってましたよ。

さて。そんな11月にしてすでにギブアップ宣言しそうになってる豊です。しょっぱなからありえないテンションで繰り広げられる大学祭。一体どうなったのでしょうか。。。

ビラが空を舞い、風船が空を舞う。いたるところでゲリラライブが始まり、ラジオの公開録音が始まる。ゴジラが我が物顔で道を歩き、ウルトラマンが「デュワ!」とかいって、飛び跳ねてる。あ、ピグモンもいるし。

カオスとなりつつあるメイン会場の片隅で、僕は硬直していた。

「な、なんだ。。。この行列は?!」

目の前にはわがサークルのお粗末な屋台。そしてその前に続く長蛇の列。開始20分にしてこの繁盛振り。一体どんな脅迫、いえ、魔法を使ったんでしょうか?

「…一体何をし…」
「いいから手伝え!」

問答無用で腕をつかまれ、屋台の中に引きずり込まれ、待っていたそこは戦場だった。異様な熱気の下、バナナの皮が散乱し、牛乳が流れ、アイスが空を舞っていた。

僕らが作っていたのは、「スムージー」という名のアイスとシェイクの相子みたいなもので、本物を僕はみたことがない。というか、先輩がそれを作ると言い出すまで、その存在を知らなかったのだった。作り方はいたって簡単で、バナナとアイスと牛乳とチョコと氷を適当にミキサーに入れてスイッチを入れるだけという、世にもアバウトな飲み物(?)です。

「氷もってこい! 急げ!」
「牛乳ねぇぞ! 部室からとってこい!」
「チョコが溶け始めてる! 誰だこんなに一気に持ってきたのは!」
「オーダー! スムージー18個!」
「「「なにぃーーー?!」」」

というかまあ、この状態をたった4人でまわしてるのもすごいですが。シフト作ったのはいいものの、みんな自分が遊びたくて仕事の時間が無茶な割り振りになってしまたという、シフトの意味がねーだろ的展開に。とりあえず。

「牛乳と氷、取ってきます!」

パシリにいってきますb

大学祭警報発令中! 開幕編

いまだ部室で蓑虫になってる先輩方を日ごろの恨みと尊敬の意を表して最大限の力で蹴り飛ばし、強制的に現実世界におはようございますしてもらいました。…そのうちの一人はレバーに入っちゃって、今にも吐きそうでしたけど。うん。あれはひどいことをした。

外ではすでにお祭りムードではしゃぎ始めてる人もちらほら。構内をナナハンでウイリーして爆走する人始めてみましたよ。どんだけ治外法権なのか。しかも二人乗り。たぶん自動車部の人たちだと思うんですけど…。

って、そんなのに見とれてる場合じゃない!

残り2時間で屋台組んで、机と椅子を運んで、材料もってって、機材搬入して。実行委員の人に見本提出して。つり銭を用意してそれからそれから。。。。

「サンドイッチマンは?」

そうだ! サンドイッチマン! …って、それはどうでもいい!

ゆうゆうとシャワーを浴びて帰ってきて開口一番。盛大に突っ込みを入れて殴り倒し、

「と、とりあえず! 屋台組んでください! んで、二人は第二駐車場へ。機材搬入お願いします。それから、8時になったら材料がきますんで、それまでに冷蔵庫とクーラーボックスを運んでください。僕は伝票と申請書を片付けますから!」

なんかこうやって書くと、「ゆけ!」とか偉そうにいってるみたいですけど、本人切羽詰ってそれどころじゃないんですからね。つか、何で最年少の僕が取り仕切ってるんですか? 幹事は買出しに行っていないから仕方ないとしても、僕以外に適任は……

うん。いないな。

今が楽しければそれでいい。がうちのモットーですが、それを額面どおりに受け止めてる人たちばっかりですからね。さすがは4年生になってもサークルに残り続けてる人たちですよ。お気楽刹那主義の権化みたいな人たちばっかり。就職が決まった四年生は最強です。

去年は去年で決算報告で裏工作して、学友会からマークされてますからねうちのサークル。それでもまだばれてないところがあるらしいですからね。せめて今年の学祭ぐらいは清く潔くをモットーに。。。

……なんで薄笑いを浮かべてるんですか?

「とにかく、巻き、でお願いします!」

よっしゃあ、まかせとけ! と大変頼もしい返事が聞こえるのですが、油断してると手段に夢中になって、目的を忘れそうです。ていうか、昨日の宴会がまさにそれだった。油断ならない…が、あいにく僕はひとりしかいない。そしてそろそろ締め切りをぶっ飛ばしてもらった申請書のデッドラインがやってくる。

ここはとりあえず信用することとして、申請書を片付ける他あるまい。というか、これが落ちたら屋台が出せないですからね。むしろ、申請書が落ちたら僕の首が落ちます。押し付けられといてなんとも理不尽な話ではありますが、任された以上やるしかありません。いや、決してカレー一週間分に釣られたわけじゃありません。それは押し付けられたんじゃないだろという突っ込みも却下です。

その後、怒涛の勢いで伝票と申請書をやっつけ、学友会にものすごく「うざ」みたいな顔で見送られたのが八時半。そろそろ他のサークルも行動を開始するころです。さすがにうちのサークルは寝泊りしてるだけあって、一層の差が……

何で骨組みだけなんだよ。

おかしいやん! なんで一時間かけて骨組みしかできてないの?! もう完璧に出来上がってるもんだと思ってたよ! ていうか、人すくなっ! ほかの先輩たちは?

「朝飯」

くらっときたね。なんていうか、ここまでマイペースなのかと。

ちょうど帰ってきた先輩たちに盛大な突っ込みをかまし、急いで屋台を組み始めます。気の早いサークルはもうすでに開店している様子…明らかに人はいませんが。

そんなこんなで屋台完成と材料到着と開門がほぼ同時刻というミラクルを達成…狙った? まさか。

「よっしゃー開店だー!」

試作品どころか、材料の分量も決めずに開店。見切り発車もいいところな僕らの屋台は、こうして暴走列車のごとく開店を迎えた。

……確実に脱線するな。こりゃ。

つづく。

大学祭警報発令中! 準備編

「起きろ! 行くぞっ!」

体育会系の先輩の声でモーニングコール。…うん。結構ブルーになるね。なんかこう、いきなりやる気がなくなるって言うか…。どうせならあの先輩の甘い声で

「起きろって!」 ゲシッ!

問答無用のローキック。さわやかな朝のモーニングコーヒーとは正反対もいいところな寝起きに素朴な疑問が一つ。

何でこの人がいるんだよ。つか、顔みたことないよ、この人。

いきなりの赤の他人登場で多少面食らったものの、見渡すとそこは見慣れた部室。昨日「前祝い」と称して行われた宴会の残滓がそこらじゅうに。おお。ビンビールのケースが山積み…って、誰だよこんなに飲んだの。記憶にないぞ? その他にも机の上には鍋を食べ散らかした跡と、そこらじゅうに缶が転がっている。まるでだめな男の一人暮らしの部屋みたいになっている部室。そして、蓑虫のようにもそもそと動く先輩たちの影。

えっと。どういう状況?

さっきまで夢の世界へ旅立っていた僕の頭はいっこうに回転数が上がらない。心なしか、胸焼けがする気がする…。いかん、パンシロンは何処だ。

冷蔵庫を開け、常備してある栄養ドリンクの合間を縫ってパンシロンを取り出して飲み干す。ついでに窓を開けて朝の新鮮な空気を…。

サムッ?!

忘れてました…ここは大学の部室。すなわち田舎の山奥。ここは本当に広島の一部なのか疑問に思ってしまうほど田舎で、そしてこれが大自然の驚異だといわんばかりの寒波。気温は10度を割っているに違いない。早々に窓を閉めて、改めて部室を見渡します。

よくもまあこの狭い部屋の中に8人も寝れるもんだ…。僕の頭には「人間には不可能はない」という言葉がふっと浮かびましたが、どう考えても用法を間違えている気がして、即刻削除しました。僕の常識を壊すんじゃない! しかしみんな寝相悪いな。

足の踏み場を懸命に作りながら外に出る…途中で先輩の足首をぐりっ、って感じで踏んだんですけど、起きる気配は皆無。一体どんだけ深い世界に旅立っているというのか。

酒臭い部屋から出ると、そこには巨大な看板が。

「仁義なき戦い~トークショー 13:00~」

あ、そうだ。今日から大学祭か!

…いやまあ、仁義なき戦いのトークショーってどういう状況か全く理解できないんですけど、というか、そんな需要があるのかどうか全く持って不明。。出演者の名前も書いてないし。つか、そこははずしちゃいけないところじゃないのか。しかも入場料1500円。高! ぜってー客はいらねーよ。

ここに来てやっとのことで状況を把握するという、のびたクンもびっくりな寝ぼけぶりに笑ってしまいました。あはははは。昨日のことは思い出したくない。

ひたすらお金の計算と申請書と戦った。気がつけば夜の11時。なし崩し的に宿泊が決定したまではいいものの、一段楽して買出しに出た先輩が買ってきたのがアルコール入り飲料だったからさあ大変。他のサークルも巻き込んで鍋パーティの始まりです。

んで、気がつけば朝の7時。……7時!?

ちょ、ちょっと!? まずいでしょ! まだ申請書書いてないし、何よりまだ店作ってないんだよ!? 完璧に寝坊じゃん! そこに積み上げてあるのうちの備品じゃん! 誰も手をつけてないのかよ!?

「お、起きてーーー! 起きてくださいー! 間にあわねぇーーー!

果たして間に合うのか? 波乱の学祭、開幕編へ。